LINEでの予定共有が限界を迎えるとき
夫婦で予定を共有する方法として、いちばん多いのはLINEだと思います。手軽で、すでに毎日使っていて、新しく何かを入れる必要がない。
ただ、しばらく続けると決まった不便にぶつかります。
- 流れて消える……1週間前に送った予定が、日々のやり取りに埋もれる
- 一覧で見られない……今月どれだけ予定があるか、遡らないと分からない
- 変更が追えない……「やっぱり火曜に変更」が元のメッセージと結びつかない
- 既読が返事ではない……読まれたのか、了解されたのか分からない
LINEは会話のための道具なので、これは欠点というより用途の違いです。予定は流れてはいけない情報 なので、会話の中に置くと持たないというだけのことです。
予定共有の3つの方法を比べる
| LINEで連絡 | 各自のカレンダー | 共有カレンダー | |
|---|---|---|---|
| 入力の手間 | 小 | 小 | 小 |
| 一覧性 | × 流れる | △ 自分の分だけ | ◎ 全員分が1画面 |
| 変更への追従 | × 追えない | × 相手に伝わらない | ◎ 自動で反映 |
| 伝え漏れ | △ 送り忘れる | × そもそも伝わらない | ◎ 登録=共有 |
| 仕事の予定を隠せるか | ◎ | ◎ | △ 設計次第 |
各自のカレンダーだけで管理している場合、そもそも相手に伝わりません。「カレンダーに入れてある」は、自分の中で完結しているだけです。
共有カレンダーの弱点は、仕事の細かい予定まで見えてしまうことです。ここは後述しますが、共有する範囲を決める ことで解決できます。
共有カレンダーを機能させる4つのルール
道具を入れただけでは、たいてい定着しません。夫婦で先に決めておくと差が出るのが、次の4つです。
1. 「登録した時点で共有済み」にする
いちばん重要なルールです。カレンダーに入れたなら、それ以上の連絡はしない。逆に、入っていない予定は「伝えていない」とみなす。
ここを曖昧にすると、「カレンダーにも入れたしLINEでも言う」という二重運用になり、結局どちらも信用できなくなります。カレンダーを唯一の正とする と決めてしまうほうが楽です。
2. 共有するのは「家庭に影響する予定」だけ
仕事の会議をすべて共有する必要はありません。共有すべきなのは、家庭の動きが変わる予定 です。
- 帰りが遅くなる日
- 出張・泊まりがけの予定
- 子どもの送り迎えができない日
- 休みを取る日
この基準にすると、相手のカレンダーを見る意味が出てきます。予定が多すぎると、結局見られなくなります。
3. 決まっていない予定も「仮」で入れる
「たぶん来週あたり飲み会がある」段階で入れておくと、相手は先の見通しが立てられます。確定してから入れる運用だと、直前まで分かりません。
仮の予定にはタイトルの頭に「(仮)」を付けるなど、家庭内のルールを決めておくと運用しやすくなります。
4. 週に1回、一緒に見る時間をつくる
登録するだけでは、相手が見ていないことがあります。日曜の夜など、5分だけ一緒に翌週を見る時間 を決めておくと、抜けが見つかります。
このとき、予定を確認するだけでなく「この日どっちが迎えに行く?」まで決めてしまうのがコツです。
「いえのーと」の家族カレンダーを使う場合
私たちが作っている家族共有アプリ「いえのーと」の家族カレンダーは、家族を招待すると以後は登録した予定が自動で共有されます。都度の送信は要りません。

予定を追加するときに担当者を指定するので、「誰の予定か」が常にはっきりします。

上のルール2(家庭に影響する予定だけ共有する)は、そもそも仕事用のカレンダーと分けて使うことで自然に実現できます。仕事の予定は今まで通り会社のカレンダーに置き、家庭に関わるものだけこちらに入れる、という使い分けです。
カレンダーの使い方は 家族カレンダーの使い方ガイド に、アプリ全体でできることは いえのーとの紹介ページ にまとめています。
最初の1か月は「相手を責めない」
新しい仕組みを入れると、必ず片方が入力を忘れます。そこで「入れてないじゃん」と言ってしまうと、たいてい定着する前に終わります。
最初の1か月は、気づいた側が代わりに入れる くらいでちょうどいいです。便利さが体感できると、言われなくても入れるようになります。
予定共有の目的は、相手を管理することではなく、確認のやり取りをなくすことです。そこを外さなければ、道具は何であれうまくいきます。
