駅のない町が、6年続けて1位
大東建託が2026年9月2日に発表した「いい部屋ネット 街の幸福度&住み続けたい街ランキング2026<神奈川県版>」で、住み続けたい街(自治体)の1位に三浦郡葉山町が選ばれました。6年連続です。
住み続けたい街(自治体)ランキングは、1位が三浦郡葉山町(6年連続)、2位が鎌倉市(5年連続)、3位が逗子市(4年連続)。街の幸福度(自治体)ランキングは、1位が三浦郡葉山町(5年連続)、2位が逗子市(3年連続)、3位が横浜市青葉区(4年連続)。駅ランキングでは、住み続けたい街の1位が鵠沼海岸、2位が横須賀、3位がみなとみらいだった。調査は神奈川県居住の20歳以上の男女が対象で、2022年から2026年の回答を累計している(規定人数に届かない自治体・駅は2021年・2020年の回答も追加)。集計対象は自治体ランキングが6万3495人、駅ランキングが6万3741人。 出典:大東建託「いい部屋ネット 街の住みここちランキング特別集計『街の幸福度&住み続けたい街ランキング2026<神奈川県版>』」(2026年9月2日/PDF。プレスリリース)
注目したいのは、1位の葉山町に鉄道駅がない ことです。町内を通る鉄道路線がなく、移動はバスか自動車が中心になります。それでも6年続けて1位というのは、住まい選びで語られがちな「駅からの近さ」とは別の軸が働いていることを意味します。
上位に並ぶのは、海のある町
住み続けたい街の上位3つは、葉山町・鎌倉市・逗子市。いずれも相模湾に面した地域です。街の幸福度でも葉山町と逗子市が上位に入っています。
一方で、駅ランキングの上位には鵠沼海岸に加えて横須賀やみなとみらいが並びます。海の近さで選ばれている街と、駅を中心に機能が集まっている街の両方が評価されている 形です。
住まい選びの条件は、この2つのどちらを重く見るかで大きく変わります。通勤の速さを最優先にするのか、休日の過ごし方を優先するのか。どちらが正しいという話ではなく、家族で認識を合わせておくべき分岐点です。
ランキングは「候補を絞る道具」
こうした調査は住まい探しの手がかりになりますが、そのまま結論にはできません。回答者の年代や家族構成によって、住み心地の感じ方は変わるからです。
使い方としては、候補を広げる/絞るための入り口 と考えるのが現実的です。
- 名前を知らなかった街を候補に入れてみる
- 上位の街に共通する要素(海が近い、坂が多い、店が徒歩圏にある)を書き出す
- その要素が自分の家族にも当てはまるか確かめる
そのうえで、実際に歩いてみることが欠かせません。駅がない町であれば、バスの本数や買い物先までの距離は、地図を見ただけでは分かりません。
見に行った街の印象を残しておく
住まい探しでは、いくつもの街を見て回ります。数か月経つと、どこで何を感じたのか思い出せなくなります。
いえのーとのノートは家族全員で共有できます。街ごとにページを分けて、次のようなことを残しておくと、比べるときに役立ちます。
- 駅やバス停から家までの実際の所要時間
- 買い物先、病院、学校までの距離
- 歩いてみて感じたこと(坂の多さ、道の広さ、人の多さ)
見学や街歩きの予定はカレンダーへ入れておけば、家族の休みと合わせやすくなります。子ども連れで一日歩く日は、おでかけ に飲み物や帽子を「この日だけ」で登録しておくと、朝の準備で迷いません。
「住み続けたい」は、住んでみないと分からない
このランキングが測っているのは、住みたいと思う街ではなく、すでに住んでいる人が住み続けたいと思っているか です。実際に暮らしている人の評価が6年続けて高いというのは、外から見た印象とは別の重みがあります。
とはいえ、その評価がそのまま自分の家族に当てはまるとは限りません。上位の街に共通する条件を手がかりにして、実際に歩いて、感じたことを記録に残す。この積み重ねが、家族にとっての「住み続けたい街」を見つける近道です。
