「梅雨が涼しかったから、今年の夏は過ごしやすいかも」——そう油断していたら、梅雨明けと同時に一気に猛暑。実はこの「急な暑さ」こそ、熱中症がもっとも危ない場面です。梅雨明け直後に患者が急増しているというニュースを起点に、家族で気をつけたいポイントを整理します。
梅雨明け直後、熱中症が急増している
梅雨明け直後の急激な気温上昇にともない、熱中症の患者が急増している。福岡県太宰府市では7月11日に最高気温39.3℃を記録し、福岡県全体では11〜12日の2日間で110人が熱中症で救急搬送されるなどした。熱中症総合研究所所長の医師・三宅康史氏は、「今年の梅雨は特に涼しかったため、一度できた暑さへの慣れ(暑熱順化)の効果が薄まっている」と指摘。予防意識が低いまま急な猛暑に見舞われる「ノーマーク熱中症」に注意が必要だとしている。
出典:テレビ朝日系(ANN)「梅雨明け直後 熱中症患者が急増 なぜ?暑さに慣れる"暑熱順化"ポイントは?」(テレビ朝日系(ANN)、Yahoo!ニュース掲載、2026年7月14日)
ポイントは「暑熱順化(しょねつじゅんか)」という言葉です。人の体は、暑さに少しずつさらされることで、汗をかきやすくなったり、体温を調節しやすくなったりと、徐々に暑さに慣れていきます。ところが今年のように梅雨が涼しいと、この「慣れ」が十分にできないまま本格的な猛暑を迎えることに。体が準備できていない状態で急に暑くなると、誰でも熱中症になりやすいのです。
「涼しかった年」ほど、家族全員が要注意
「毎年夏を乗りきっているから大丈夫」という感覚が、今年は通用しないかもしれません。暑さに強いはずの大人でも、順化ができていなければリスクは高まります。特に体温調節が苦手な子どもや高齢者は、より一層の注意が必要です。
家庭でできる基本の対策は、次のとおりです。
- のどが渇く前に水分・塩分を……こまめな水分補給を習慣にし、汗を多くかく日は塩分も忘れずに
- 暑さ指数(WBGT)を確認する……気温だけでなく湿度も含めた「暑さ指数」で危険度を判断しましょう
- 無理せず涼しい環境を使う……我慢せずエアコンを使い、室温を適切に保ちます
- 少しずつ体を暑さに慣らす……涼しい時間帯の軽い運動や入浴などで、無理のない範囲で汗をかく習慣を
暑さ指数の最新情報や「熱中症警戒アラート」は、環境省の熱中症予防情報サイトで確認できます。お出かけ前のチェック先として、家族で共有しておくと安心です。
いえのーとで「家族の暑さ対策」を共有する
熱中症対策は、一人が気をつけるだけでは不十分。家族みんなで意識をそろえておくことが、いちばんの予防になります。いえのーとで「見える化」しておきましょう。
カレンダーで「暑さ指数の確認」を習慣にする
お出かけや部活・屋外での予定がある日は、前日や当日の朝に「暑さ指数を確認する」とカレンダーに入れておきましょう。危険な日は予定を見直す、という判断もしやすくなります。
メモに「水分補給・体調のサイン」を書いておく
「1時間に1回は水分を」「めまい・頭痛・だるさは危険サイン」など、家族で共有したいポイントをメモにまとめておきましょう。子どもや高齢の家族にも分かるように書いておくと安心です。
TODOで「見守りの担当」を決めておく
暑い日の外出や留守番では、「誰が体調を気にかけるか」をTODOで決めておきましょう。高齢の家族には「エアコンをつけているか電話で確認する」など、離れていてもできる見守りを分担できます。
油断こそが最大の敵
「今年は涼しいから」という安心感が、かえって危険を招くのが今年の夏。暑熱順化が追いついていない今こそ、家族全員で意識を高めるタイミングです。
水分補給や暑さ指数の確認、家族の見守りを、いえのーとのメモ・TODO・カレンダーで共有して、暑い夏を元気に乗りきってください。
