「国債で少し安全に運用したいけれど、『個人向け国債』と『新窓販国債』って何が違うの?」——名前が似ていて迷いやすい2つの国債。その違いを整理した記事を起点に、我が家に合う選び方を考えてみます。
「個人向け国債」と「新窓販国債」の違い
個人が買える国債には「個人向け国債」と「新窓販(しんまどはん)国債」の2種類がある。両者は購入できる人・最低購入額・金利のタイプ・中途換金の扱いなどが異なる。個人向け国債は個人だけが対象で1万円から購入でき、変動10年を含む3つのタイプがある。1年経過後はいつでも中途換金でき、元本割れの心配がないのが特徴だ。一方の新窓販国債は法人も購入でき、最低5万円から。すべて固定金利で、途中で換金する場合は市場で売却するため、価格によっては元本割れのリスクがある。個人向け国債を中途換金する際は、直近2回分の各利子(税引前)相当額に0.79685を掛けた金額が差し引かれる。
出典:LIMO「『個人向け国債』と『新窓販国債』はどっちを選ぶべき?8月の金利比較と損しない選び方!」(2026年8月22日)
表で見る「2つの国債の違い」
| 項目 | 個人向け国債 | 新窓販国債 |
|---|---|---|
| 買える人 | 個人のみ | 個人・法人 |
| 最低購入額 | 1万円から | 5万円から |
| 金利タイプ | 変動10年を含む3種類 | すべて固定金利 |
| 中途換金 | 1年経過後いつでも可・元本割れなし | 市場で売却・元本割れリスクあり |
いちばんの違いは「中途換金したときに元本割れするかどうか」です。個人向け国債は、1年経てば国が額面で買い取ってくれるため、急にお金が必要になっても元本割れの心配がありません(※中途換金時は直近2回分の利子相当額×0.79685が差し引かれます)。一方、新窓販国債は途中で売る場合に市場価格に左右されるため、タイミングによっては元本を下回ることもあります。最新の金利や募集条件は、財務省の個人向け国債のページで確認できます。
2026年8月募集分の金利
| 商品 | タイプ | 適用利率(年) |
|---|---|---|
| 個人向け国債 | 変動10年 | 1.87% |
| 個人向け国債 | 固定5年 | 2.06% |
| 個人向け国債 | 固定3年 | 1.71% |
| 新窓販国債 | 固定10年 | 2.7% |
| 新窓販国債 | 固定5年 | 2.2% |
| 新窓販国債 | 固定2年 | 1.5% |
同じ年限で比べると、新窓販国債のほうが個人向け国債よりやや高めの利率になっています。ただし、新窓販国債は途中で売ると元本割れの可能性がある点に注意が必要です。「少しでも高い利率」を取るか、「元本割れの心配が少ない安心感」を取るか——この違いをふまえて選ぶのがポイントです。なお金利は毎月の募集ごとに変わるため、購入前に最新の数字を必ず確認しましょう。
我が家に合うのはどっち?
どちらが良い・悪いではなく、「我が家の目的やお金の使い方に合うか」で選ぶのが大切です。
- 安全性と手軽さを重視するなら……1万円から始められ、元本割れの心配が少ない個人向け国債が向いています
- 金利上昇に備えたいなら……金利の動きに合わせて利率が変わる「変動10年」タイプも選択肢になります
- まとまった資金を固定金利で置きたいなら……新窓販国債も候補になりますが、途中で売る可能性がある場合は元本割れリスクに注意しましょう
- 使う時期を考える……近いうちに使う予定のあるお金か、当分使わないお金かで、向く商品は変わります
いえのーとで「我が家のお金の方針」を共有する
お金の話は、家族の間でも切り出しづらく、方針がずれたまま——ということも。いえのーとで見える化しておくと、落ち着いて話し合えます。
メモに「運用の目的とルール」を書いておく
「何のためのお金か」「どのくらいの期間置いておけるか」をメモにまとめておきましょう。目的がはっきりすると、商品選びの軸がぶれません。
カレンダーで「募集時期・見直し日」を管理する
国債は毎月募集があり、金利も変わります。「募集時期を確認する日」「家計を見直す日」をカレンダーに入れておくと、タイミングを逃しません。
TODOで「調べる一歩」を分担する
「財務省のページで金利を確認する」「生活防衛資金を確認する」など、始める前の"調べるTODO"を家族で分担しましょう。
名前に惑わされず、中身で選ぶ
「個人向け国債」と「新窓販国債」は名前が似ていますが、中身はしっかり違います。違いを理解したうえで、我が家の目的に合うほうを選ぶことが、納得できるお金との付き合い方につながります。
運用の目的や見直しの予定を、いえのーとのメモ・カレンダー・TODOで家族と共有して、自分たちに合った選択を見つけてください。
※本記事は情報提供を目的としたもので、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。金利や条件は変動します。投資は自己責任で、ご自身の判断で行ってください。
