兄弟の予定管理は、混ざった瞬間に破綻する
子どもが1人のうちは、カレンダーに「授業参観」と書けば足ります。2人になると、これが通用しなくなります。
上の子の運動会と下の子の遠足が同じ週にある。同じ「保護者会」でも学校が違えば日も時間も違う。習い事の曜日がずれていて、送迎が毎日どこかで発生する。
しかも困るのは、予定が重なることそのものより、重なっていることに気づかないこと です。当日の朝に「今日、下の子も持ち物いるじゃん」と気づいても、もう間に合いません。
兄弟の予定管理でまず必要なのは、予定を減らす工夫ではなく、誰の予定かが常に分かる状態 です。
混線が起きる3つのパターン
| パターン | 起きること | 原因 |
|---|---|---|
| 持ち物の取り違え | 上の子の体操服を下の子に持たせる | 持ち物が誰のものか記録されていない |
| 行事のダブルブッキング | 同じ日に別々の学校の行事が入る | 並べて見る手段がない |
| 送迎の穴 | どちらの迎えも手配されていない日ができる | 誰が行くかが予定に紐づいていない |
3つとも、根っこは同じです。予定や持ち物に「誰の」という情報が付いていない こと。日付とタイトルだけで管理していると、子どもが増えた瞬間に情報が足りなくなります。
メンバー別に分けて管理する3つのコツ
1. 子どもごとに色を決める
いちばん効くのがこれです。カレンダーを開いた瞬間に、色だけで誰の予定か分かる 状態にします。
色は家族で話し合って決めて、以後は変えないでください。途中で変えると、それまでの見え方の記憶が使えなくなります。ランドセルや持ち物の色と揃えると、子ども自身も覚えやすくなります。
2. 予定のタイトルに名前を入れない
意外に思われるかもしれませんが、タイトルに「太郎・授業参観」と書くのは避けたほうがいいです。
担当者の情報がタイトルの文字列に入っていると、絞り込みや色分けが効かなくなります。名前は担当者の欄に入れて、タイトルは「授業参観」だけにする。こうしておくと、あとから「上の子の予定だけ表示」といった見方ができます。
3. 「全員の日」を先に押さえる
きょうだいがいると、どちらか一方の行事に両親のどちらかが必ず取られます。だから、家族全員が関わる日を先にカレンダーに置く のが大事です。
年間予定表が配られたら、まず運動会・発表会・面談を全員分入れてしまう。重なりが先に見つかれば、片方に振り替える相談も早くできます。
持ち物は「日付 × 人」で持つ
予定以上に混線しやすいのが持ち物です。
「明日は水筒」と覚えていても、それが上の子だけなのか二人ともなのかで、朝の準備が変わります。持ち物リストは、日付だけでなく 人ごとに分かれている 必要があります。
分かれていれば、子ども自身に自分のリストを見せられます。兄弟それぞれが自分の分を確認するようになると、親の確認作業が一気に減ります。
「いえのーと」でメンバー別に管理する
私たちが作っている家族共有アプリ「いえのーと」は、家族メンバーを登録して、予定や持ち物を人に紐づける設計になっています。

予定を追加するときに担当者を指定するので、タイトルに名前を書く必要がありません。

持ち物も「おでかけ」で日付と人ごとに分けて管理できます。プリントを「AI登録」で取り込むときも、カレンダーとおでかけは担当者の指定が必須になっているため、誰の予定か分からないまま登録されることがありません。
カレンダーの使い方は 家族カレンダーの使い方ガイド にまとめています。
上の子には、自分の予定を見せる
小学校の中学年くらいになったら、子ども自身に自分の予定を見せる ことをおすすめします。
親が全部を把握して指示を出す形は、子どもが増えるほど無理が出ます。上の子が自分の持ち物を自分で確認できるようになるだけで、親が見る対象が1人分減ります。
兄弟の予定管理は、親の管理能力を上げる話ではありません。見える状態を作って、担える人に少しずつ渡していく話 です。色分けと担当者の指定は、その第一歩になります。
