「まわりがみんなNISAを始めているみたいで、うちも何かしないと焦る」——そんな声をよく聞きます。新NISAの利用がいかに広がっているか、最新の数字を見ながら、我が家にとっての向き合い方を考えてみます。
買付額71兆円、口座数2821万。政府目標を前倒しで達成
金融庁の調査によると、NISA口座数は2025年12月末時点で2821万口座に達した。政府目標である「2027年12月末までに3400万口座」に着実に近づいている。累計の買付額は71兆円にのぼり、政府目標を前倒しでクリアした。定番の全世界株式(オルカン)やS&P500といったインデックスファンドに加え、純資産1兆円を突破した「世界半導体株投資」など、半導体関連ファンドが急速に存在感を増していると報じられている。
出典:金融庁「NISA口座の利用状況に関する調査結果」(口座数・買付額)/MONEY PLUS「【新NISA】買付額が早くも71兆円を突破! オルカンの陰で猛追する『半導体ファンド』の正体」(2026年7月16日)
わずか数年で、これだけ多くの人が資産運用を始めているというのは、驚くべき変化です。「貯蓄から投資へ」という流れが、たしかに家庭に根づきつつあることがうかがえます。
数字で見る「新NISAの広がり」
注目したいのは、人気の中心が少しずつ変わってきていること。これまで定番だった全世界株式や米国株のインデックスに加え、半導体など特定のテーマに絞ったファンドへの関心も高まっています。ただし、テーマ型のファンドは値動きが大きくなりやすい傾向もあります。
ブームに乗る前に、「我が家の目的」を確かめる
大切なのは、「みんながやっているから」「話題だから」で商品を選ばないこと。同じ新NISAでも、目的やリスクの取り方は家庭によって違います。
- 何のためのお金か……教育費・老後資金・当面使う予定のないお金など、目的によって向く運用は変わります
- どのくらいの値動きに耐えられるか……大きく増える可能性がある商品は、大きく減る可能性もあるため、家計に無理のない範囲かを考えましょう
- 生活防衛資金を先に確保する……急な出費に備えるお金は投資に回さず、まず現金で確保しておくのが基本です
投資は「増やすこと」だけが目的ではなく、「家族が安心して暮らすため」の手段のひとつ。ブームの熱に流されず、我が家のペースで向き合うことが大切です。
いえのーとで「我が家の投資方針」を家族で共有する
お金の話は、家族の間でも切り出しづらく、方針がずれたまま——ということも。いえのーとで見える化しておくと、落ち着いて話し合えます。
メモに「投資の目的と方針」を書いておく
「何のために・いくらを・どのくらいの期間で」といった方針をメモにまとめておきましょう。言葉にしておくと、値動きに一喜一憂せず、ぶれずに続けられます。
カレンダーで「家計とお金の見直し日」を決める
ボーナス月や年度替わりなど、区切りのタイミングで「お金を見直す日」をカレンダーに入れておきましょう。定期的に振り返る習慣が、無理のない資産づくりにつながります。
TODOで「まず調べる一歩」を分担する
「制度の仕組みを調べる」「生活防衛資金を確認する」「手数料を比べる」など、いきなり始める前の"調べるTODO"を分担しておきましょう。納得してから始めることが、長続きのコツです。
数字に焦らず、我が家のペースで
新NISAの急拡大は、時代の大きな流れです。ただ、いちばん大切なのは順位や周りの動きではなく、「我が家がどう暮らしたいか」。
投資の目的や家計の方針を、いえのーとのメモ・TODO・カレンダーで家族と共有して、ブームに振り回されない、自分たちらしいお金との付き合い方を見つけてください。
※本記事は情報提供を目的としたもので、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資は自己責任で、ご自身の判断で行ってください。
