「自分は老後、年金をいくらもらえるんだろう」——年金額改定通知書が届くこの時期、そんな不安がよぎる方も多いのではないでしょうか。平均年収350万円で38年間働いた場合を例に、年金の仕組みと老後への備えを整理します。
年金は「2階建て」、平均年収350万円ならいくら?
日本の公的年金は、よく「2階建て構造」と例えられる。その基礎(1階部分)となるのが、すべての国民に共通する国民年金(基礎年金)であり、その上に会社員や公務員が上乗せで加入するのが厚生年金(2階部分)だ。また、厚生労働省が2026年7月に公表した「2025(令和7)年 国民生活基礎調査の概況」によると、所得が300万円〜400万円の世帯の割合は13.0%となっている。
出典:厚生労働省「2025(令和7)年 国民生活基礎調査の概況」(所得の分布、2026年7月15日)/LIMO「【平均年収350万円で38年間働いた人】老後の年金は月額いくらに?」(2026年7月17日)
元記事のシミュレーションによると、平均年収350万円で38年間働いた会社員の場合、厚生年金と国民年金を合わせた受給額は、月13万円前後(額面)が一つの目安とされます。ただしこれはあくまで目安で、実際の額は加入期間や報酬によって変わります。
「額面」と「手取り」は違うことに注意
見落としがちなのが、年金にも税金や社会保険料がかかるという点です。現役時代の給与と同じように、年金からも所得税・住民税・社会保険料が天引きされるため、手取りは額面から1〜2割ほど少なくなります。
「思っていたより少ない」と感じるかもしれません。でも、数字に不安を感じすぎる必要はありません。大切なのは、現実の目安を知ったうえで、「我が家はどう備えるか」を早めに考えておくことです。
不安を「行動」に変える3つの視点
年金の目安が分かったら、次は備えです。難しく考えず、できることから始めましょう。
- ねんきん定期便で自分の見込みを確認する……平均ではなく、自分自身の加入記録に基づく見込み額を把握するのが第一歩です
- 不足しそうな分を見積もる……老後の生活費の見込みと年金額の差を、ざっくりでも把握しておきましょう
- 今できる備えを少しずつ……新NISAやiDeCoなどの制度も含め、無理のない範囲で準備を始めることが大切です
いえのーとで「老後の備え」を家族で共有する
お金の話、とくに老後の話は、夫婦でも切り出しづらいもの。いえのーとで見える化しておくと、落ち着いて話し合えます。
メモに「年金見込みと老後の希望」を書いておく
ねんきん定期便で確認した見込み額や、「老後はこんな暮らしがしたい」という希望をメモにまとめておきましょう。夫婦で共有すると、必要な備えが具体的になります。
カレンダーで「お金を見直す日」を決める
年に一度など、「家計と老後資金を見直す日」をカレンダーに入れておきましょう。定期的に振り返る習慣が、無理のない備えにつながります。
TODOで「まず調べる一歩」を分担する
「ねんきん定期便を確認する」「制度を調べる」「固定費を見直す」など、備えの第一歩をTODOにして分担しましょう。一人で抱え込まず、家族の共同作業にするのがコツです。
数字を知ることが、安心への第一歩
年金の目安を知ると、不安になるかもしれません。でも、現実を早めに把握しておくことこそが、あわてないための最善の備えです。
年金の見込みや老後の希望を、いえのーとのメモ・TODO・カレンダーで家族と共有して、自分たちのペースで老後の準備を進めていきましょう。
※本記事は情報提供を目的としたもので、年金額は個々の加入状況により異なります。正確な見込みは「ねんきん定期便」やねんきんネットでご確認ください。
