「年金の平均は月15万円ほど」とよく聞きますが、実は"平均の裏側"には大きな格差があります。特に女性の年金は少なくなりやすい構造も。データをもとに、家族で知っておきたい年金の実態を整理します。
約5人に1人が「月10万円未満」
厚生労働省「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金の受給権者1608万5696人のうち、約305万3974人が月10万円未満の受給で、全体の約19%にあたる。つまり「約5人に1人」が月10万円未満という状況だ。月10万円未満の割合は男性が約9.3%なのに対し、女性は約38.2%と大きく上回る。平均年金月額も、男性が16万9967円、女性が11万1413円と差が大きい。平均は月約15万円だが、その平均を下回る受給者のなかには、家計のやりくりが難しいと感じる人もいると指摘されている。
出典:厚生労働省「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」/LIMO「厚生年金、『平均15万円』の裏で約5人に1人が『月10万円未満』…」(LIMO、Yahoo!ニュース掲載、2026年8月12日)
数字で見る「年金の格差」
「平均15万円」という数字だけを見ると安心してしまいますが、その内側には大きなばらつきがあります。特に女性は、結婚・出産・育児などで厚生年金に加入する期間が短くなったり、パート勤務が長かったりすると、年金額が少なくなりやすい構造があります。男女で平均に約5.8万円の差があるのは、その表れといえます。
「平均」でなく「我が家の見込み」で備える
大切なのは、平均に安心することではなく、自分自身(特に世帯の中で年金が少なくなりやすい人)の見込みを知り、早めに手を打つことです。
- 夫婦それぞれの見込みを確認する……ねんきん定期便で、二人分の受給見込みを把握しておきましょう
- 女性の加入期間に目を向ける……働き方の変化が年金にどう影響するか、早めに知っておくと選択肢が広がります
- 上乗せの手段を検討する……iDeCoや新NISA、就労期間を延ばす、繰下げ受給など、備えの方法はいくつもあります
いえのーとで「夫婦の年金」を共有する
年金や老後のお金は、一人で抱えず夫婦で共有しておくことが大切。いえのーとで見える化しておきましょう。
メモに「夫婦それぞれの年金見込み」を書いておく
ねんきん定期便で確認した二人分の見込み額をメモにまとめておきましょう。世帯全体で見ると、必要な備えが具体的になります。
カレンダーで「お金を見直す日」を決める
年に一度など、家計や老後資金を見直す日をカレンダーに入れておきましょう。働き方が変わるタイミングでの見直しも大切です。
TODOで「備えの一歩」を分担する
「ねんきんネットに登録する」「iDeCoを調べる」など、備えの第一歩をTODOにして夫婦で分担しましょう。
格差を知って、早めの備えを
年金の「平均」は、実態のばらつきを覆い隠してしまいます。特に女性の年金が少なくなりやすい構造を知っておくことは、家族で早めに備えるための第一歩です。
夫婦それぞれの年金見込みと備えを、いえのーとのメモ・TODO・カレンダーで共有して、安心できる老後の準備を進めていきましょう。
※本記事は情報提供を目的としたもので、年金額は個々の加入状況により異なります。正確な見込みは「ねんきん定期便」やねんきんネットでご確認ください。
