「厚生年金って、多い人だといくらもらえるんだろう?」——将来の年金が気になると、つい"上限"が知りたくなります。厚生年金だけで「月30万円」という最高額に届く条件を起点に、現実的な老後の備えを考えます。
月30万円に必要なのは「年収1212万円を54年間」
LIMOによると、厚生年金だけで受け取れる理論上の最高額は月額約30万円だが、達成の条件は極めて厳しい。まず、16歳から70歳までの54年間(648カ月)にわたって厚生年金に加入し続けること。そのうえで、給与は標準報酬月額の最高等級(65万円)に相当する月収63.5万円以上、賞与も上限(1回150万円×年3回で年450万円)を、いずれも54年間ずっと維持する必要がある。年収に換算すると約1212万円を半世紀にわたって保ち続ける計算で、ほとんどの人にとっては現実的ではないとされる。
出典:LIMO「厚生年金だけの最高額は月約30万円『年収いくら・加入期間は何年』で達成できる?難しい場合の現実的な代替案4つ」(2026年7月23日)
数字で見る「月30万円」の条件
「月30万円」という数字は魅力的ですが、その条件を見ると、多くの人には縁遠いことが分かります。参考までに、厚生年金(基礎年金を含む)の平均受給額は月おおむね14〜15万円ほどで、最高額とは大きな開きがあります。でも、がっかりする必要はありません。大切なのは最高額を目指すことではなく、我が家に合った備えを、無理のない範囲で重ねていくことです。
「最高額」より、現実的にできる備えを
老後のお金を増やす手立ては、「公的年金の枠内で積み増す」か「公的年金の外で補う」かに分けて考えると整理しやすくなります。
- 公的年金の枠内で積み増す……受け取りを後ろにずらす繰下げ受給、厚生年金に加入して働く期間を延ばす、付加年金や国民年金基金で基礎年金に上乗せするなど、制度の中でできることがあります
- 公的年金の外で補う……iDeCoや新NISAといった税制優遇のある制度を使って、公的年金とは別の"自分年金"を育てておく方法です
どちらをどう組み合わせるかは、働き方や家計の状況によって変わります。具体的な選択肢は元記事でも整理されているので、あわせて参考にしてください。「最高額に届かないから無理」ではなく、「我が家にできることは何か」を考えることが第一歩です。
いえのーとで「老後の備え」を家族で共有する
年金や老後のお金の話は、夫婦でも切り出しづらいもの。いえのーとで見える化しておくと、落ち着いて話し合えます。
メモに「年金見込みと備えの選択肢」を書いておく
ねんきん定期便で確認した自分の見込み額や、気になった備えの方法をメモにまとめておきましょう。夫婦で共有すると、必要な準備が具体的になります。
カレンダーで「お金を見直す日」を決める
年に一度など、家計や老後資金を見直す日をカレンダーに入れておきましょう。定期的な振り返りが、無理のない備えにつながります。
TODOで「まず調べる一歩」を分担する
「ねんきん定期便を確認する」「iDeCoや新NISAを調べる」「繰下げ受給の効果を調べる」など、備えの第一歩をTODOにして分担しましょう。一人で抱え込まず、家族の共同作業にするのがコツです。
数字に振り回されず、我が家のペースで
年金の"最高額"は、あくまで理論上の話。大切なのは、他人と比べることではなく、自分の見込みを知り、できる備えを早めに始めることです。
年金の見込みや備えの選択肢を、いえのーとのメモ・TODO・カレンダーで家族と共有して、自分たちのペースで老後の準備を進めていきましょう。
※本記事は情報提供を目的としたもので、年金額や各制度の効果は個々の状況により異なります。正確な見込みは「ねんきん定期便」やねんきんネットでご確認ください。
