月3万円を20年積み立てたら?銀行預金と新NISAで将来の差を比較
月3万円を20年間積み立てると、元本は合計720万円になる。銀行預金(金利0.3%)の場合、20年間の利息は税引前で約22万円、最終的な残高は約742万円にとどまる。一方、新NISAの「つみたて投資枠」で年利5%の投資信託に積み立てた場合、運用収益は約497万円で合計約1,217万円に。しかも新NISAでは運用益が非課税のため、約497万円がまるごと手元に残る計算だ。複利効果は初期こそ小さいが、10年を超えたあたりから加速し、長期間の継続が大きな差を生む。
出典:LIMO「【新NISA】月3万円を20年続けたら将来いくらになる?『利回り5%で積立投資 VS 金利0.3%の銀行預金』で比較」(2026年6月17日)
「毎月3万円の積み立て」は家計にとって無理のない金額の一つとして語られることが多い数字です。同じ3万円でも、置き場所が銀行預金か投資かで20年後の結果に約475万円もの差が生まれるという試算は、家族の将来設計を考えるうえで知っておきたいデータです。
ただし投資には元本割れのリスクがあり、利回りは確約されたものではありません。この記事では「どちらが正解か」ではなく、両者の仕組みの違いを整理し、家族で話し合うきっかけを提供します。
20年後の差は「約475万円」
銀行預金の利息は約22万円ですが、ここからさらに約20%の税金が差し引かれるため、手取りの利息は約17万円程度です。一方、新NISAでは運用益が非課税のため、約497万円がそのまま受け取れます。「税引後」で比較すると、差はさらに広がります。
利回りによるシミュレーション比較
年利によって20年後の結果は大きく変わります。月3万円・20年間の積み立てを利回り別に並べてみましょう。
年利3%でも元本との差は261万円。年利10%では元本の約2倍にあたる1,435万円の運用収益が生まれる計算です。ただし、年利10%が20年間安定して続くことは珍しく、過去の実績でも年ごとにばらつきがあります。あくまで「複利効果がどれほど大きいか」を理解するための目安として見てください。
インフレの影響も忘れずに
年2%のインフレが20年続くと、同じ商品を買うのに約1.5倍のお金が必要になります。銀行預金の金利0.3%ではインフレ率を大きく下回るため、預金の「実質的な価値」は目減りしていく計算です。
投資でインフレを上回るリターンが得られれば、資産の実質的な価値を維持・増加させられる可能性があります。ただし、これはあくまで長期的な傾向であり、短期間では元本割れのリスクもあることを忘れないでください。
新NISAの仕組みをおさらい
2024年にスタートした新NISAでは、従来の制度から大きく変わった点があります。
- 非課税保有期間が無期限に: 旧NISAでは5年または20年の期限がありましたが、新NISAでは期限なし。長く持ち続けるほど複利効果の恩恵を受けやすくなります。
- 年間投資枠の拡大: つみたて投資枠120万円 + 成長投資枠240万円 = 年間360万円。月3万円の積み立てなら、つみたて投資枠の範囲内で十分対応できます。
- 生涯投資枠1,800万円: 月3万円 × 20年 = 720万円なので、枠に余裕があります。
制度の詳細や具体的な商品選びについては、金融庁の公式サイトや証券会社の情報を確認してください。
「早く始めて、長く続ける」が複利のカギ
複利の効果は、積み立て期間が長いほど大きくなります。記事の試算でも、最初の5年間では預金と投資の差はそれほど目立ちませんが、10年を超えるあたりから差が急激に広がり始めます。
これは「利益がさらに利益を生む」という複利の性質によるもので、投資期間が長いほどその効果は雪だるま式に大きくなります。仮に同じ月3万円でも、30歳から始めるのと40歳から始めるのとでは、50歳時点の結果に大きな違いが出ます。
だからこそ、「いつか始めよう」ではなく「いま家族で話し合ってみる」ことが重要です。
いえのーとで「我が家のお金の計画」を家族で共有する
貯蓄や投資の方針は、家族の一人だけが把握している状態だと、いざというときに困ります。いえのーとを使って、家族みんなで「我が家のお金のこと」を見える化しましょう。
メモに「我が家の積立方針」をまとめる
「毎月いくら積み立てるか」「銀行預金とNISAの割合はどうするか」「目標金額と目標時期」を、いえのーとのメモに書き出しましょう。夫婦で話し合った結論を記録しておけば、あとから「あのとき何を決めたんだっけ?」と迷うことがなくなります。利回り別のシミュレーション結果もメモしておくと、方針を見直すときの参考になります。
TODOで「始めるための準備」を管理する
「証券口座の開設」「NISA口座の申し込み」「積立設定の完了」など、投資を始めるまでのステップをTODOに登録しましょう。やることが明確になれば、「なんとなく後回し」を防げます。すでに口座を持っている場合は、「積立金額の見直し」「ポートフォリオの確認」などをTODOにするのもよいでしょう。
カレンダーで「年1回の振り返り日」を設定する
積み立て投資は、始めたあとは基本的に放置でよいのが利点です。ただし年に1回程度は、運用状況や家計の変化に合わせて積立金額や配分を見直すタイミングを設けましょう。家族カレンダーに「資産運用の振り返り」を登録しておけば、忘れずに夫婦で確認する機会を作れます。
正解は一つではない。家族で「話し合う」ことが第一歩
銀行預金には元本保証の安心感があり、投資には長期的なリターンへの期待があります。どちらか一方が正解というわけではなく、家庭の状況やリスクへの考え方によって最適なバランスは異なります。
大切なのは、家族の誰か一人だけが考えるのではなく、夫婦や家族で「我が家はどうする?」を話し合うこと。いえのーとのメモに方針を残し、TODOで行動に移し、カレンダーで定期的に見直す。その積み重ねが、20年後の安心につながります。
