新居の24時間換気、「夜だけオフ」は大丈夫?月100〜500円の電気代と健康リスクを天秤にかける

ファイナンシャルフィールドの記事を起点に、マンションの24時間換気システムを夜間だけ停止することのリスクを整理します。2003年の建築基準法改正でシックハウス症候群予防のため設置が義務化され、1時間で室内の空気を半分入れ替える基準が設けられています。月100〜500円程度の電気代を節約しても、湿気によるカビ・ダニの増殖や結露による建材劣化のリスクが高まる可能性があります。スイッチを切るよりフィルター掃除が効果的。新居の換気に関する家族の認識合わせを、いえのーとのメモ・TODO・カレンダーで紹介します。

新居のリビングで換気口を確認する夫婦の様子

24時間換気は法律で義務づけられた設備

2003年の建築基準法改正により、マンションなどの住宅には24時間換気システムの設置が義務づけられた。高気密化が進んだ住宅でシックハウス症候群を予防するためで、1時間に室内の空気の約半分を入れ替える能力が基準とされている。24時間換気にかかる電気代は月100〜500円程度。節電目的で夜間だけ停止しても削減効果は限定的で、湿気の滞留によるカビ・ダニの増殖や結露による建材劣化のリスクが高まる可能性がある。

出典:ファイナンシャルフィールド「新居では『24時間換気は止めないように』と説明を受けたのに、夫は『節電になるし、寝るときくらい止めても大丈夫』と毎晩オフにしています。夜だけなら問題ないのでしょうか?」(2026年6月30日)

「寝るときくらい止めても大丈夫だろう」——新居に引っ越したばかりの家庭で、こんなやりとりが起きていませんか。24時間換気の電気代は気になるものですが、止めることで生じるリスクは電気代の節約額を大きく上回る可能性があります。家族のなかで認識がずれやすいこのテーマを、データで整理します。

電気代の節約効果は月100〜500円

100〜500円/月24時間換気の電気代機種や住宅の広さで変動
約50%1時間あたりの換気量室内の空気の半分を入れ替え
2003年〜設置義務の開始建築基準法改正で義務化

24時間換気の電気代は月100〜500円程度。仮に夜間8時間だけ止めた場合の節約額は、月30〜170円ほどの計算になります。年間でも360〜2,000円程度。この金額で得られるメリットと、止めることで生じるリスクを天秤にかける必要があります。

夜間停止で高まる3つのリスク

1. カビ・ダニが増殖しやすくなる

就寝中は人の呼吸や発汗で室内の湿度が上がります。換気を止めると湿気が室内にこもり、カビやダニが繁殖しやすい環境に。特に梅雨から夏にかけては外気の湿度も高いため、換気停止の影響を受けやすい時期です。

2. 結露が発生しやすくなる

湿気がこもった室内では、窓や壁の温度差が大きい部分に結露が発生しやすくなります。結露は壁紙の剥がれや建材の腐食につながり、長期的には住宅の寿命にも影響します。修繕費用は電気代の節約額とは比較にならない金額です。

3. シックハウス症候群のリスク

24時間換気が義務化された本来の目的はシックハウス症候群の予防です。建材や家具から放出されるホルムアルデヒドなどの化学物質は、換気が不十分だと室内に蓄積します。新築やリフォーム後の住宅では特に注意が必要です。

「止める」より「フィルター掃除」が効果的

電気代を気にするなら、24時間換気を止めるよりフィルターの定期清掃のほうが効果的です。フィルターが目詰まりすると換気効率が落ち、モーターに余計な負荷がかかって電気代が上がります。清掃でフィルターの通気性を回復させるほうが、止めるより合理的な節電になります。

フィルターの清掃頻度は、一般的に月1回程度が目安です。掃除機でホコリを吸い取るか、水洗いできるタイプなら水洗い後に十分乾燥させます。

夫婦で認識を合わせることが大事

24時間換気に関するトラブルは、家族のなかで「止めても大丈夫」派と「止めないで」派に分かれることが原因になりがちです。感覚的な議論ではなく、電気代の実額とリスクの両方をデータで共有することで、建設的な話し合いにつながります。

いえのーとで換気まわりの管理を仕組み化する

メモに「24時間換気の基本情報」をまとめる

月の電気代(100〜500円)、止めた場合のリスク、フィルター掃除の方法など、換気にまつわる基本情報をメモに書いておきましょう。新居への引っ越し直後は情報が散らばりがちなので、一か所にまとめておくと家族全員が同じ認識を持てます。

TODOに「フィルター掃除」を登録する

「換気フィルター掃除(毎月1日)」のようにTODOに入れておけば、掃除し忘れを防げます。掃除をしたら完了チェックを入れ、翌月分を再登録する——このサイクルを回すだけで、換気効率を維持できます。

カレンダーで定期点検の予定を共有する

マンションの場合、管理組合による換気設備の点検が年1〜2回あることがあります。点検日をカレンダーに入れておくと、在宅の調整がスムーズです。

月100〜500円で家族の健康と住宅を守る

24時間換気の電気代は、家計のなかでは微々たる金額です。それに対し、止めることで生じうるカビ・結露・シックハウスのリスクは、健康被害や住宅の修繕費用という形で大きなコストになりかねません。

「夜だけなら大丈夫」ではなく、「24時間つけっぱなしが前提の設備」だという認識を家族で共有しましょう。いえのーとのメモ・TODO・カレンダーで換気まわりの管理を仕組み化し、新居の快適な空気環境を守っていきましょう。

参考・引用元

ファイナンシャルフィールド「新居では『24時間換気は止めないように』と説明を受けたのに、夫は『節電になるし、寝るときくらい止めても大丈夫』と毎晩オフにしています。夜だけなら問題ないのでしょうか?」
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