「実家の親から『資産は5000万円ある』と聞いて驚いた。うちは富裕層…?」——帰省の折に、お金の話がふと出ることがあります。5000万円という資産が、日本ではどのくらいの位置づけなのかを整理します。
5000万円は「準富裕層」、約10世帯に1世帯
野村総合研究所は、預貯金や株式などから負債を差し引いた「純金融資産保有額」をもとに、世帯を5つの階層に分類している。純金融資産5000万円以上1億円未満は「準富裕層」にあたる。また、金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査2025年」によると、金融資産額を回答した世帯のうち、5000万円以上を保有する世帯は約10%で、「約10世帯に1世帯」の割合だという。
出典:ファイナンシャルフィールド「実家へ帰省した際、『資産は5000万円ある』と父から聞いて驚き! …日本で資産『5000万円以上』の世帯はどれくらいいますか?」(ファイナンシャルフィールド、Yahoo!ニュース掲載、2026年8月4日)/分類は野村総合研究所、割合は金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査2025年(二人以上世帯調査)」より
野村総研の「5段階分類」
| 階層 | 純金融資産保有額 |
|---|---|
| マス層 | 3,000万円未満 |
| アッパーマス層 | 3,000万〜5,000万円未満 |
| 準富裕層 | 5,000万〜1億円未満 |
| 富裕層 | 1億〜5億円未満 |
| 超富裕層 | 5億円以上 |
※純金融資産は、預貯金・株式・投資信託・保険などの合計から負債を差し引いた額(野村総合研究所の定義)。
こうして見ると、5000万円は「準富裕層」で、いわゆる「富裕層(1億円以上)」の一歩手前。決して珍しすぎる水準ではなく、約10世帯に1世帯が5000万円以上を持っている計算です。ただし、これはあくまで金融資産の分類。実際の暮らしのゆとりは、家族構成や住まい、これからの支出予定によっても大きく変わります。
「分類」より「我が家の現在地」
階層の名前を気にするより、大切なのは自分の家の現在地を正しく知ることです。
- 純資産で考える……預貯金や投資などの資産から、住宅ローンなどの負債を引いた「純資産」で見ると実態に近づきます
- 使う予定と照らす……教育費・老後資金など、これから必要になるお金と照らして、多い・少ないを判断します
- 親世代の資産も話しておく……実家の資産や相続は、元気なうちに家族で話しておくと、いざというとき慌てません
いえのーとで「家族の資産」を棚卸しする
資産の話は、家族でも切り出しづらいもの。いえのーとで見える化しておくと、落ち着いて話し合えます。
メモに「資産と負債の一覧」をつくる
預貯金・投資・保険などの資産と、住宅ローンなどの負債をメモに書き出し、「純資産」を把握しておきましょう。全体像が見えると、次の一手が考えやすくなります。
カレンダーで「資産を見直す日」を決める
年に一度など、家族で資産を棚卸しする日をカレンダーに入れておきましょう。定期的に振り返ることで、変化にも気づけます。
TODOで「親のことを話す機会」をつくる
「実家の資産や希望を聞く」「相続について調べる」など、後回しにしがちなことをTODOにしておきましょう。元気なうちの対話が、家族の安心につながります。
数字に一喜一憂せず、我が家のペースで
「準富裕層」「富裕層」といった分類は、あくまで目安のひとつ。大切なのは、他人と比べることではなく、我が家の資産の現在地を知り、これからに備えることです。
資産の棚卸しや家族の方針を、いえのーとのメモ・TODO・カレンダーで共有して、自分たちらしいお金との付き合い方を見つけてください。
