手軽な道具だから、事故になりやすい
サーモンを炙ったり、焼きプリンの表面を焦がしたり、キャンプで炭に火をおこしたり。カセットボンベにつなぐだけで使えるガストーチは、家庭でもすっかり身近になりました。消費者庁は10月16日、このガストーチについて注意を呼びかけました。
料理やアウトドアの際に手軽で便利なガストーチ(カセットボンベ等に接続し、液化石油ガスを燃料とする小型のバーナー)が使用されていますが、誤った使い方や粗悪な製品による火災ややけどの事故が多く発生しています。
出典:消費者庁「Vol.698 ガストーチを正しく使用し事故を防ぎましょう!」(2026年10月16日)
消費者庁が紹介している事故には、家庭でも起こりそうなものが並んでいます。別のメーカーのカセットボンベをつないで出火し、治療に1か月以上かかるやけどを負った 例、ボンベをしっかり取り付けないまま点火し、接続部から漏れたガスに火が移った例、そして 約20年しまい込んでいたトーチの部品が劣化していて、点火したとたんにガスに引火した 例です。台所の引き出しやキャンプ用品の箱に、何年も前に買ったトーチが眠っている家は少なくないはずです。
もうひとつ知っておきたいのは、漏れたガスに一度火がつくと、水をかけても消えにくいことがある点です。消せないまま時間がたつと、熱せられたボンベが破裂するおそれもあります。手に負えないと感じたら、消そうとせずにすぐに避難することを、家族で共有しておきましょう。
家にあるガストーチを、今度の週末に点検する
1. 本体のマークと型番を確かめ、リコールを調べる
2025年2月6日から、国の安全基準を満たしたガストーチには「◇(菱形)PSLPGマーク」が付き、マークのない製品は販売できなくなりました。それ以前に買った製品はマークがないこともあるので、型番を控えて、消費者庁のリコール情報サイトやNITE(製品評価技術基盤機構)の検索サイトで調べます。事故を起こしたトーチにはリコールの対象製品が多かったとされています。
2. 本体と接続部を見て、使うボンベをそろえる
本体にゆがみやひびがないか、接続部やガスの調整つまみに異常がないかを確かめます。取扱説明書で指定されているカセットボンベも確かめておきましょう。鍋用に買ってある別のメーカーのボンベを、そのまま使い回すのは避けます。古いものや心配な点があるものは、無理に使わず買い替えを検討します。
3. 使う人と、子どもの立ち位置を決める
点火前にガスのにおいや「シュー」という音がしないかを確かめる、ボンベを逆さまや斜めにして点火しない、といった使い方の注意は、使う大人が分かっていれば十分です。家族で決めておきたいのは、「トーチを使うのは誰か」と「そのあいだ子どもはどこにいるか」 です。炎が見えにくい屋外や明るいキッチンでは、子どもが不用意に手を伸ばしやすくなります。
いえのーとでの分け方
- TODO:「ガストーチの型番を確かめてリコールを調べる」を担当者つきで登録する。
- ノート:家にあるトーチやカセットコンロの型番、買った時期、指定のボンベを書いておく。
- 買い物リスト:ボンベを買うときは「○○社のカセットボンベ」のようにメーカー名まで書く。
暖房器具の点検については暖房器具を出す前の週末点検、秋の作り置きについては週末は旬の秋食材で作り置きもあわせてご覧ください。
「いつ買ったっけ?」をなくす
ガストーチは、使うのが年に数回という家も多い道具です。だからこそ、いつ買って、どのボンベを使うのかが分からなくなります。鍋や炙り料理が増える前に一度取り出して、家族の誰でも分かるようにしておきましょう。
