省きたい家事の1位は「調理」ではなく「献立」
毎日のごはん作りで、いちばん負担に感じているのはどの工程なのか。日本政策金融公庫が全国の20〜70代の男女2000人に聞いた調査があります。
家庭での食に関する家事で最も簡便化したい工程は、「献立の考案」(29.4%)が最も高く、次いで「調理」(19.8%)、「後片付け」(18.2%)の順となった。また、年代が低くなるほど「献立の考案」を簡便化したいとする割合が高くなる傾向となった。
出典:日本政策金融公庫「食に関する家事で最も簡便化したい工程は「献立の考案」が最多」(2022年3月2日)
調理や後片付けは、手を動かせば終わります。献立はそうはいきません。冷蔵庫の中身、予算、家族の好み、その日誰が何時に帰るか。いくつもの条件を同時に考えて、毎日決め続ける見えない家事 です。時短家電や冷凍食品で調理の手間は減らせても、「何を作るか」を決める負担は残ります。
献立は「買い物しながら決める」人が多い
NEXERとフジ産業が家で料理をする500人に聞いた調査(2025年9月1日発表)では、58.8%が「買い物をしながら献立を考える」と答えました。事前に決める派の人も、45.6%は売り切れや値段を見て売り場で変えたことがあるそうです。
つまり献立は、多くの家庭で 買い物と一体 になっています。売り場で決めるなら、その場で「冷蔵庫に何があるか」「今週は誰が家で食べるか」が分かっている必要があります。その情報が献立を考える人の頭の中にしかないと、買い物も献立もその人から手放せなくなります。
献立を一人で抱えないための3つの工夫
1. 家族から「食べたいもの」を先に集める
「何が食べたい?」と聞いて「何でもいい」と返ってくるのは、その場で思いつかないからです。思いついたときに書いておける場所を用意すると、献立の候補が自然にたまっていきます。
いえのーとの ノート に「食べたいものリスト」を作り、家族の誰でも書き足せるようにしておきます。子どもが給食でおいしかったもの、外食で気に入ったもの、実家で教わった料理。迷った日はそこから選ぶだけです。
2. 週の予定から「作らない日」と「簡単な日」を先に決める
習い事で帰りが遅い日、誰かが飲み会で夕食が要らない日、祖父母の家で食べる日。こうした予定が カレンダー に入っていれば、献立を考える前に「今週ちゃんと作るのは何日か」が分かります。夕食が要らない日は、本人が予定に入れておくルールにすると、「作ったのに要らなかった」もなくなります。
3. 主菜だけ決めて、残りは売り場で選ぶ
1週間分の献立を全部決めようとすると、それ自体が大仕事になります。週末に決めるのは主菜3〜4品だけにして、副菜は売り場で安いものや旬のものを選ぶ。買い物しながら決める多くの人のやり方とも合い、決めることの数も減ります。
いえのーとで献立と買い物をつなぐ
決めた主菜の材料は、いえのーとの 買い物リスト に入れます。家族の誰でも追加でき、外にいる人が帰り道に買って帰れるので、献立を考えた人が買い物まで行く必要はありません。誰かが買った時点でチェックされるので、同じものを2人で買ってくることも防げます。
常に家に置いておきたい調味料や乾物は、ノート に「常備品」としてまとめておくと、切らしたときに誰でも買い物リストへ移せます。週末にまとめてする下ごしらえは TODO に入れ、「野菜を切っておく」「肉に下味をつける」と分けて担当を決めておきましょう。
決めるのは一人でも、材料は家族で集める
献立を考えることがつらいのは、料理の腕ではなく、判断に必要な情報が一人に集まっているからです。食べたいもの、家で食べる日、足りないもの。この3つを家族がそれぞれ書き込んでおけば、最後に決める人の負担はずっと軽くなります。
