誤飲は、迎えて数年がいちばん危ない
犬や猫が靴下やおもちゃを飲み込んでしまう誤飲について、ペット保険のアニコム損保が保険金の請求データを分析しています。
犬・猫ともに、誤飲事故は0~2歳で多く発生しており、特に2020年後半以降は高水準で推移している。犬では、0歳の誤飲請求率が2019年の8.1%から、2024年には13.0%まで上昇した。また、初めて犬・猫を迎えた家庭や、前年に誤飲事故を経験した犬・猫では、誤飲のリスクが高い傾向が見られた。
出典:アニコム損害保険「犬と猫の誤飲事故、0~2歳で増加傾向」(2026年5月28日)
0歳の犬の誤飲請求率は、5年で約1.6倍になっています。子犬や子猫は、目に入ったものを口で確かめます。とくに初めて動物を迎えた家庭では、人間にとっては何でもない物が、動物には危ないという感覚 がまだ家族に共有されていないことが多いのです。
誤飲は「家族の誰か」の置きっぱなしから起きる
誤飲の原因になるのは、脱いだ靴下、外したヘアゴム、子どものおもちゃ、テーブルに出したままの薬など、家族の誰かがその場に置いた物です。世話をしている人がどれだけ気をつけても、ほかの家族が出しっぱなしにしていれば防げません。
だからこそ、誤飲対策は一人の注意ではなく 家族のルール にしておく必要があります。
家族で決めておく4つのルール
1. 床とテーブルに置かないものを決める
「気をつけて」では伝わりません。置かないものを具体的に書き出し、いえのーとの ノート に家族のルールとしてまとめておきます。
- 靴下、タオルなどの布類
- ヘアゴム、アクセサリー
- 人の薬、サプリメント
- 電池、ボタンなどの小さな部品
- 子どものおもちゃや文房具
- ビニール袋や食べ物の包装
子どもがいる家庭では、子どもと一緒にリストを作ると「なぜ片付けるのか」が伝わりやすくなります。
2. 床の確認を、担当と時間で決める
寝る前や外出前など、犬や猫が人の目を離れる時間の前に、床をざっと見回る習慣をつくります。TODO に「寝る前の床チェック」を入れて担当を決めておけば、「誰かがやっただろう」で抜けることがありません。
3. 取り上げ方を家族でそろえる
アニコム損保は、慌てて取り上げようとすると「取られたくない」という気持ちから焦って飲み込んでしまうことがあるとして、普段から「ちょうだい」などのトレーニングをしておくことを勧めています。家族ごとに合図の言葉が違うと、動物は混乱します。使う言葉と、離したらおやつをあげるといったルールをノートに書いて、家族でそろえておきましょう。
若い犬や猫は体力を持て余していると、物をかじりやすくなります。遊びや運動の時間も家族で分けて、毎日しっかり発散させてあげることが予防につながります。
4. 飲み込んだかもしれないときの動き方を共有する
飲み込んだかもしれないと気づいたら、自分で吐かせようとせず、すぐに動物病院に電話で相談します。そのときに迷わないよう、ノート に次のことをまとめておきます。
- かかりつけの動物病院と、夜間救急の連絡先
- 電話で伝えること(何を、いつ、どのくらい)
- 飲み込んだ物の残りや包装を持って行くこと
世話をしている人が留守のときに起きても、ノートを開けば家族の誰でも同じように動けます。
子犬・子猫の時期こそ、家族でルールを
誤飲は0〜2歳に多く、一度起きると繰り返しやすい事故です。置かないもの、床の確認、取り上げ方、もしもの連絡先。この4つを家族のルールとして共有しておけば、迎えたばかりの子と安心して暮らせます。
