「二人以上世帯の平均貯蓄は2000万円超」——そんな数字を見ると、「うちは全然足りない」と落ち込んでしまうかもしれません。でも、この「平均」には落とし穴があります。数字の正しい読み方を整理します。
平均は2059万円、でも中央値は1264万円
総務省統計局「家計調査(貯蓄・負債編)2025年平均」によると、二人以上世帯の貯蓄額は平均2059万円だった。ただし、実態に近い「中央値」は1264万円で、平均との間に約800万円の開きがある。これは一部の高額貯蓄世帯が平均を押し上げているためで、実際には約66.1%の世帯が平均額を下回っている。貯蓄100万円未満の世帯が10.1%ある一方、4000万円以上の世帯も15.2%あり、貯蓄の二極化が進んでいる。
出典:LIMO「貯蓄『4000万円超』が15%いる現実。総務省データが浮き彫りにする『平均2059万円』と『中央値1264万円』のギャップ」(2026年8月3日)/データは総務省統計局「家計調査(貯蓄・負債編)」より
「平均」と「中央値」は別物
ポイントは「平均」と「中央値」の違いです。平均は、一部のお金持ちの大きな金額に引っ張られて高くなります。一方、中央値は「ちょうど真ん中の人」の金額。実感に近いのは中央値のほうで、1264万円です。しかも約3分の2の世帯が平均を下回っているのですから、「平均に届かない=普通」ともいえます。数字に落ち込みすぎる必要はありません。
二極化のなかで、我が家のペースを
貯蓄100万円未満が約1割、4000万円以上が約15%と、家庭による差は広がっています。物価高も続くなか、他人と比べるより、我が家の家計を着実に整えることが大切です。
- 中央値を目安にする……平均ではなく中央値と比べると、現実的な立ち位置がつかめます
- 「増やす」前に「守る」……まずは急な出費に備える生活防衛資金を確保し、そのうえで無理のない貯蓄・投資を
- 固定費から見直す……食費より先に、通信費や保険などの固定費を見直すと、負担なく続けられます
いえのーとで「我が家の貯蓄」を見える化する
貯蓄は、目標と現在地が見えていないと続きません。いえのーとで家族と共有しておきましょう。
メモに「貯蓄額と目標」を書いておく
今の貯蓄額と、「何のために・いくら貯めたいか」をメモにまとめておきましょう。目標が具体的だと、続けるモチベーションになります。
カレンダーで「家計を見直す日」を決める
ボーナス月や年度替わりなど、区切りのタイミングで家計を見直す日をカレンダーに入れておきましょう。
TODOで「固定費の見直し」を分担する
「通信費を比べる」「保険を見直す」など、負担の少ない固定費の見直しをTODOにして家族で分担しましょう。
「平均」より、我が家の一歩を
平均2059万円という数字は、あくまで一部に引っ張られた目安。実態に近い中央値や、「平均以下が多数派」という事実を知れば、落ち込みすぎずに済みます。
貯蓄の現在地や目標を、いえのーとのメモ・TODO・カレンダーで家族と共有して、我が家のペースで着実に整えていきましょう。
