例年より1か月以上早い流行
秋の行事が続くこの時期に、インフルエンザの流行が早くも広がっています。東京都は9月17日、次のように発表しました。
都内の第37週(9月7日から9月13日まで)の定点医療機関からのインフルエンザ患者報告数が注意報基準を超えました。昨年(令和7年第43週:10月20日から10月26日まで)よりも1か月以上早く注意報基準を上回り、都内ではインフルエンザの流行が拡大しています。
出典:東京都保健医療局「都内のインフルエンザ、注意報基準を超える」(2026年9月17日)
同じ発表によると、8月31日以降、都内の学校や社会福祉施設などで起きた集団感染は、9月13日までの2週間ほどで225件にのぼります。例年なら10月下旬から考えればよかった備えを、今年は今の時点で始めておく必要がある ということです。
困るのは「病気そのもの」より「急な予定の変更」
子どもがインフルエンザにかかると、出席停止で数日は学校を休むことになります。クラスで流行すれば、本人が元気でも学級閉鎖で家にいる日が出てきます。どちらも前もって分かるものではありません。その朝、あるいは前日の夜になって「明日から休み」と知らされ、誰が仕事を休むのかをあわてて決めることになります。
病気は防ぎきれなくても、そのとき誰がどう動くか は前もって決めておけます。
家族で決めておく4つのこと
1. 急な休みの日に、誰が家にいるか
夫婦のどちらが休むか、在宅勤務に切り替えられる日はいつか、祖父母に頼めるか。第1候補と第2候補を決めておきます。2025年4月から、「子の看護等休暇」は小学校3年生修了までの子に対象が広がり、感染症に伴う学級閉鎖でも取れるようになりました(厚生労働省の解説)。勤め先の規則でどう運用されているか、今のうちに確かめておきましょう。
2. 何日休むことになるかを知っておく
インフルエンザの出席停止の目安は、学校保健安全法の施行規則で「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで」と決まっています。熱が早く下がっても、発症から少なくとも6日目までは登校できません。目安が分かっていれば、仕事の調整も立てやすくなります。
3. 看病する人と、家事をする人を分ける
看病をする人が食事の支度も洗濯も買い出しも担うと、家族にうつるリスクも負担も集中します。看病する人と家事をする人を分け、タオルや食器を分ける、こまめに換気するといった基本の対策も家族でそろえておきます。
4. 予防接種の予約を早めに入れる
東京都はワクチン接種について「かかりつけ医と相談」するよう呼びかけています。流行が早い年は、予約も早めに埋まりがちです。家族それぞれの接種日を、かかりつけ医と相談して決めておきましょう。
いえのーとで看病の段取りを共有する
予防接種の予約日は カレンダー に家族それぞれの予定として入れておきます。子どもがかかったときは、発症日と「登校できる日の目安」も予定に入れておくと、仕事の調整が家族全員に見えます。
看病中の家事は TODO に分けて担当を決めます。スポーツドリンクやゼリー、使い捨てマスクなど買い足すものは 買い物リスト へ。学校の欠席連絡の方法、小児科の診療時間、夜間に迷ったときの子ども医療電話相談(#8000)は ノート にまとめておくと、夜中でも誰でも確かめられます。
夏の流行と予防の基本については、夏なのにインフルエンザが関東で増加もあわせてご覧ください。
流行が早い年ほど、段取りは早めに
今年のインフルエンザは例年より1か月以上早く広がっています。誰が休むか、何日休むか、看病と家事をどう分けるか、予防接種をいつ受けるか。この4つを今のうちに家族で決めておけば、急な「明日から休み」にも落ち着いて対応できます。
